わたしが婦人科に初めて行ったのは
妊娠を意識した20代半ばでした
当時恋人もいなかったけれど、
いつかは子どもが欲しかったわたしは
女性誌で見た「AMH(卵巣予備能検査)」を調べてみたくなったのです
親にも友人にも相談をせず、
ひとりで病院の予約をしてドアを開けたときは
とてもドキドキしたことを覚えています
日本ではわたしのように、
妊娠を意識して初めて、とか
何らかの病気を疑う症状があってから
婦人科デビューする人がほとんどのようですが
欧米では初潮が来たらまずは
婦人科の「かかりつけ」を探すのが一般的とも言われています
「なんとなく恥ずかしい…」「生理痛くらいで受診するのは大げさ」
とは思わずに
生理が始まったら気軽に婦人科を受けて
自分の身体を知ることが大切なんですね
将来妊娠を望むかだけに関わらず
女性が快適に生きていくうえで
ホルモンの影響は一生無視できません(PMSや更年期もそう)
すべての女性が
自分の身体を知り、
健康的な生活を送るためにも
婦人科で定期的にチェックやメンテナンスをすることは
とても意味があると思った体験について書きたいと思います
「生理は病気じゃないから我慢」が普通だった
わたしは生理開始が早く(9歳でした)
当時自分も生理の知識が全くなかったので
母親に「パンツに血がついてる」と報告すると
母親は焦ったそうです
生理にしては早いから、何かの病気ではないかと
でもおおざっぱな性格の母は
わたしを婦人科へ連れて行くなどことはせず
取り急ぎナプキンのつけ方をわたしに教え
翌月まで様子を見て
「あ、これは生理だったんだ」と思うに至ったそうです
その後、わたしは生理痛がとても重たく、
生理初日と2日目は歩くこともできないほどの腹痛
ひどいときは頭痛や吐き気もありましたが
母親に伝えても
「あなたは重たいのね。お母さんはそこまでじゃなかったけど、
〇〇おばちゃん(母の妹)も重たかったから大変だったみたいよ~」で終わり
その都度心配はしてくれていたけれど
だからといって
「婦人科で診てもらおうか」とはなりませんでした
なのでわたしも自然と
“生理痛は酷くても耐えるしかないんだ”
という意識が定着しました
“生理痛くらいで” 学校や部活を休んだこともありませんでした
(今思い返せばおかしな話と思います)
その後、
わたし自身は婦人科系の病気にはかからなかったのですが
同様に重度の生理痛を放置していた友人は
大人になって妊娠を望んだときの検査で初めて
「子宮内膜症」だと知ったとのことでした
子宮内膜症でも妊娠できないことはないけれど
妊娠率は下がること、
治療も長期化する(再発しやすいなど)こともあるため
早期から婦人科にかかって防いでいたらと泣いていた姿を見て
“自分の身体を知る”ことの大切さをわたしも強く感じました
無知ゆえの性病で、妊娠しづらい身体になっていた
また、これはわたしの実体験ですが(※性教育や性の知識、の投稿でも触れたいと思います)
結婚をしていざ妊活!と思い、
ひととおりの不妊治療検査をした際、
〈クラミジア〉に感染していることがわかりました
クラミジアは性行為によって感染する性病で、
わたしの場合軽度だったため1度の内服で治ったのですが
気づかず放置し悪化すれば、
不妊につながったり、母子感染が起こったり
さらには子宮から派生して骨盤や肝臓の範囲にまで悪影響をもたらす怖い病気です
また、先生が「少なくともここ1年以内の感染ではなく、それ以前のものです」と。
つまり、夫との性交によるものではないとわかりました
夫以前にお付き合いしていた男性と、
避妊具なしで性交をしたことはありました
ピルを飲んだり
排卵日を避けることで妊娠は防いだ気でいたのですが
避妊具なしでは性病は防げないことまで知識が及びませんでした
(これまた勝手なイメージで、性病はすごい遊び人の人がなるものと思っていて
私のお付き合いしていた方にそういう方はいなかったから大丈夫と思ってしまっていました。
今思えば、そんなことわからないし、仮に男性がまじめでもその人と性交したことのある過去の女性がどうだったか…芋づる式に考えていくとどこで感染したかなんて特定しようがありません)
今でこそ、不妊治療をしたり、妊娠について知識を得る中で
色々なことを知りましたが
妊娠を意識する前のわたしの性交への知識は
いかに危なっかしかったことか・・・
こういったことも、家庭でも学校でもろくに性教育を行わない日本では
各自に責任がゆだねられてしまい、
婦人科検査で初めて知る恐怖につながります
なのでこういう後悔をしないためにも
自分の身体のセルフチェックや
妊娠しやすい身体へのメンテナンスをかねて
10代からかかりつけ婦人科を作ることがとても大切だと
身に染みて感じました
子を持つ親御さんへ
日本ではまだ、学校も親も「性の話」はどこか汚く、
危険で、子供から遠ざけたいもの
としてタブー視する傾向が強いと思います
でもタブー視したところで
避けては通れない大切なこと
正しい知識がないまま苦しむのは子どもです
男女の性差の違いや
初潮・精通は
声を大にして公の場で話すことではないけれど(プライベートな話)
だからといって恥ずかしがって伏せることでもありません
自分の身体を大切にするために
正しい知識を持って
自分の体のことも知る
そのサポートをしてあげるのも親の役目かと思っています
性教育を広義にとらえると、
性差による体力や構造の違いを理解して思いやること、
狭義にとらえると性交や生殖の正しい知識につながりますが、
後者の場合、無知ゆえに辛い思いをするのは圧倒的に女性です
だからこそ、女の子には「自分を守るため」必要な知識になるし、
男の子でも「大事な人を傷つけないため」知るべきことだと思います
我が家は娘2人なので
初潮を迎えたら
男女の性の仕組みの話をして、
辛い症状のときは婦人科を一緒に受診しようと思っています
目指すのは、娘が遠慮なく自分の体や性について相談できる母親、です!
そうしたロールモデルが周りにいないので(私は母に相談できませんでした)
今、いろいろな本を読んで勉強しているところです。笑
また、知識が深まったら
まとめ・紹介記事を書きたいと思います。